ドストエーフスキイ全作品を読む会「読書会通信」編集室・青空文庫


芥川龍之介「侏儒の言葉」より (抜粋・青空文庫

ドストエフスキイ

ドストエフスキイの小説はあらゆる戯画に
ちている。もっともその又戯画の大半は悪魔をも憂鬱ゆううつにするに違いない。

トルストイ

ビュルコフのトルストイ伝を読めば、トルストイの「わが懺悔」や「わが宗教」の嘘だったことは明らかである。しかしこの嘘を話しつづけたトルストイの心ほど傷ましいものはない。彼のは余人の真実よりもはるかに紅血を滴らしている。

「昭和文学全集 第1巻」小学館
1987(昭和62)年5月1日初版第1刷発行